1986年に産声を上げた本作は、主人公の少年・わたるの成績を上げるため、家庭教師のルナ先生が突拍子もない「特別なレッスン」を繰り広げるという、底抜けに明るいエロティック・コメディの金字塔だ。当時の連載を知る世代にとって、それは青春の甘酸っぱい(そして少し刺激的な)記憶そのものと言える。
だが、2026年の現在、作品を熱狂的に消費しているのは当時の読者層だけではない。配信サービスを通じて初めて本作に触れた10代〜20代の若者たちだ。彼らが口を揃えるのは、作品全体に漂うどこか大らかで底抜けに明るい多幸感である。複雑な伏線やシリアスな展開が張り巡らされた現代の漫画作品に対する反動として、一直線でポップなカタルシスを提供するストーリーテリングが新鮮に映っているのだ。