作者の諫山創氏は、エレン・イェーガーという主人公を「絵に描いたような正義の味方」ではなく、内なる衝動と闘争心に突き動かされる危うい存在として緻密に描いてきました。
審問所で放たれた「全部俺に投資しろ」というセリフにも、従順に運命を受け入れることを拒み、自らの力で現実を切り拓こうとするエレンの剥き出しの自我が現れています。この「立ち止まることを許さない激しい気性」は、後の物語で描かれる数々の決断や、作品の根幹を成すテーマへと直結していく重要な伏線でもありました。
理不尽な状況に対して感情を爆発させながらも、生き残るための活路を切り拓いていくエレンのリアリズムこそが、連載終了後も名作として語り継がれる原動力となっています。