「どうして病気は私を選んだのだろう」。日記に綴られたこの一言は、世界中の読者の胸を締め付けた。青春の真ん中で、思い描いていた未来が音を立てて崩れ去っていく。仲間と同じ高校に通い続けることを諦め、養護学校への転校を余儀なくされた日の悲痛な叫びは、読者の涙を誘わずにいられない。
しかし、亜也さんの精神は絶望の底に留まり続けなかった。動かない身体を受け入れ、今の自分にできることを探す。「立ち止まっていても時間は流れる。なら、前を向いて生きるしかない」。身体の機能をひとつ失うたびに、彼女は新しい生きる意味を再構築していったのだ。