埼玉県の歴史ある街並みに佇む行田八幡神社は、「封じの宮」として知られ、癌封じをはじめとする各種の悪病・悪癖封じのご利益で高い尊崇を集めている。境内には「虫封じ」や「ボケ封じ」の社も並び、人生の様々な局面で訪れる危機を祓う聖域として大切にされてきた。特に病気の進行や再発を食い止めたいと願う人々が、真剣な眼差しで参拝を重ねている。
一方、関西において病気平癒の象徴として圧倒的な支持を誇るのが、大阪府東大阪市に位置する石切剣箭神社、通称「石切さん」だ。本殿と鳥居の間を何度も往復する「お百度参り」の光景は壮観であり、切物(でんぼ・腫れ物)を断ち切る神徳を信じる人々が全国から参集する。固い決意とともに踏み締める境内の一歩一歩が、病に立ち向かう強い意思へと変わっていく。