音楽シーンの移り変わりは速い。だが、記憶に深く刻み込まれて離れない特番がある。2022年に放送されたあの大型音楽祭は、まさにその代表格だ。
当時のJ-POP界は、ストリーミング発のメガヒット曲と、リアルライブの復活に向けた地鳴りのようなエネルギーが交差していた時期だった。テレビ東京のスタジオや屋外特設会場から届けられた生演奏は、画面越しでも伝わる圧倒的なライブ感を纏っていた。2026年現在の洗練されたデジタル配信文化と比べても、当時の粗削りで生の感情が剥き出しになった演出は、かえって鮮烈な輝きを放っている。