まず注目すべきは、彼らの「顔」だ。いや、正確には「口の位置」である。マンタ(和名:オニイトマキエイなど)の口は、体の前端、つまり正面に向かって大きく開いている。これに対して、一般的なエイ(アカエイなど)の口は、お腹側(下側)についている。砂底に潜み、底にいる獲物を襲うエイにとって、下向きの口は進化の必然だったのだ。一方、中層を泳ぎ続けるマンタは、前方から入ってくる水をそのまま飲み込むスタイルを選んだ。
頭部にある「頭鰭(とうき)」と呼ばれる、ツノのように見えるヒレの有無も大きい。マンタにはこのヒレが2つあり、これを使って効率よくプランクトンを口へと流し込んでいる。エイにはこのような突起はない。水槽の前で迷ったら、まずは「口が前にあるか、下にあるか」を見てほしい。