赤、黄、緑。キラキラしたガラス細工のような立方体が、一つの袋に2個寄り添うように入っていた。あの独特のビジュアルこそが、キュービィロップのアイデンティティだった。口の中で2つの味を混ぜ合わせる「2個食い」は、当時の子どもたちにとってちょっとした贅沢であり、自分だけのオリジナルフレーバーを作る実験でもあった。
「遠足の300円ルールで、必ずスタメンだった」「風邪を引いたときに母が買ってくれた」といった、極めて個人的で、それでいて誰もが共感できるエピソードがネット上に溢れている。単なるお菓子の終焉ではない。それは、私たちの無邪気だった子ども時代の一部が、静かに剥ぎ取られていくような感覚なのだ。