北斗の拳「あべし」は誤植だった?誕生の真相と断末魔の裏側を徹底解剖

北斗の拳「あべし」は誤植だった?誕生の真相と断末魔の裏側を徹底解剖

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『北斗の拳』に登場する数々の断末魔は、決してランダムに叫ばれているわけではありません。作中におけるキャラクターの肉体構造、突かれた秘孔の位置、そして破壊の進行度合いによって、緻密に差別化されています。

まず「あべし」を最初に叫んだのは、単行本第2巻に登場するジャギの部下(拳王侵攻隊などのザコ兵士)をはじめとするモヒカン頭の悪党たちです。頭部や胴体の内圧が急激に高まり、骨格が歪む過程で発せられる標準的な秘孔破壊音として定義されています。

対して「ひでぶ」は、第1巻の強敵であるサザンクロスの幹部「ハート様」の専用断末魔です。極厚の脂肪で打撃を無力化するハート様が、ケンシロウの「北斗柔破斬」によって腹部の秘孔を貫かれ、体内の脂肪とともに全身が破裂する瞬間に発せられました。「いでえ(痛い)」という意識の表出と「ぶ(破裂)」が融合した、極めて特異な断末魔と言えます。

さらに「たわば」は、狂気を宿した特殊部隊隊長マッドサージが「北斗千手壊顔拳」で顔面を無数に殴打された際に放った叫びです。顎の骨が完全に砕かれ、「やばい」「助けてくれ」と言おうとした言葉が押し潰されて「たわば」に変貌した描写であり、痛覚の段階的な推移が見事に表現されています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。