インターネット上の検索候補や知恵袋などで散見される「ピーマン 生食 危険」「ピーマン 毒」という噂ですが、食品安全の観点から見てピーマンを生で食べること自体に毒性や危険性は一切ありません。ナス科植物の一部に含まれる有毒アルカロイド(ソラニン等)を懸念する声がありますが、食用として流通している完熟・未熟ピーマンには人体に危害を及ぼす濃度の毒素は含まれておらず、生で安全に食べられます。
ただし、体質や食べる量によっては消化器系に負担がかかり、腹痛や下痢を引き起こすケースが存在します。その主な要因は以下の3点です。
- 不溶性食物繊維の過剰摂取:ピーマンに豊富に含まれる不溶性食物繊維は、一度に大量(5〜6個以上)摂取すると腸を刺激しすぎ、消化不良を招く場合があります。
- カプサイシン様物質による刺激:辛味成分であるカプサイシンの同属体(カプシエイト等)が微量に含まれており、胃腸粘膜が敏感な人は胃もたれを覚えることがあります。
- 冷えによる胃腸機能の低下:氷水でキンキンに冷やした生ピーマンを冷たいビールなどと一緒に大量に食べると、内臓が冷えて下痢の原因になります。
適量(1日あたり1〜2個程度)を守り、鮮度の良いものを清潔に洗って調理する限り、健康被害を心配する必要はありません。
また、「ピーマンの種やワタには毒があるから取り除くべき」というのも古い迷信です。種やワタは実以上に機能性成分が凝縮している部位であり、生食しても全く問題ありません。むしろ、種やワタを取り除かずに調理することで、廃棄ロスを減らしつつ高い栄養価を取り込めます。