離婚当時、小泉家側は「母親の存在を知らせないことが子どものため」という方針を採りました。そのため、小泉進次郎氏の実母が佳代子氏であるという事実は、進次郎氏本人にも長年伏せられていました。
小泉進次郎が知った「ママ」の正体
進次郎氏は幼少期、純一郎氏の実姉である道子氏を実の母親だと信じて「ママ」と呼んで育ちました。しかし、中学時代、高校受験を控えた時期に純一郎氏から「道子は本当の母親ではない。お前の母親は別にいる」と告げられます。進次郎氏はこの時、大きな衝撃を受けつつも、「育ててくれた道子さんへの感謝は変わらない」と胸に秘めて成長しました。
一方、佳代子氏のもとで育った三男・佳長氏は、思春期を迎えると兄たちへの思慕を募らせ、純一郎氏の事務所に電話をかけたこともありました。しかし、当時は面会を拒絶され、兄弟が直接会うことは許されませんでした。
2013年、三男の結婚式で実現した奇跡の再会
家族の分断に終止符が打たれたのは、純一郎氏が政界を引退した後の2013年でした。三男・佳長氏の結婚披露宴において、佳代子氏の呼びかけに応じる形で、小泉純一郎氏、小泉孝太郎氏、小泉進次郎氏が揃って出席したのです。
会場では、約30年ぶりに母と息子たちが対面を果たしました。純一郎氏は佳代子氏に対し、佳長氏を立派に育て上げてくれたことへの謝意を伝え、兄弟3人も肩を抱き合って涙を流したと報じられています。長きにわたる沈黙の氷が解けた瞬間でした。
『婦人公論』独占インタビューで語られた母の覚悟
2016年、佳代子氏は総合月刊誌『婦人公論』の独占インタビューに応じ、30余年に及ぶ沈黙を破って当時の胸中を赤裸々に告白しました。手記の中で彼女は、子どもたちと引き離された絶望の日々を振り返りつつ、こう言葉を残しています。
「どんなに過酷な状況であっても、覚悟を決めて前に進めば、必ず道は開ける。命がけで佳長を育て、仕事に生きてきた自分の人生に後悔はありません」
この告白は、同じように離婚や子育て、キャリアに悩む多くの読者から絶大な共感と称賛を呼びました。