ネット上の口コミで最も多く見受けられるのが、「洗っている最中や洗い流すときに指通りが悪く、ギシギシときしむ」という指摘です。この現象は不良品や刺激の強さによるものではなく、毛髪化学および処方設計上の明確なメカニズムによって生じています。
第一の要因は、全シリーズに共通する「完全ノンシリコン処方」です。一般的な市販シャンプーの多くには、洗髪時の摩擦を軽減し、すすぎ時の指通りを滑らかにするためのシリコン(ジメチコンなど)やカチオン性ポリマーが高濃度で配合されています。対して無印良品は、頭皮環境への負担軽減と素髪の健やかさを目指し、シャンプー本体をノンシリコンで設計しています。その結果、コーティングに慣れていた髪ほど、洗髪時に本来のキューティクルの摩擦がダイレクトに手触りとして現れます。
第二の要因は、「アミノ酸系洗浄成分」の脱脂力と毛髪状態のミスマッチです。無印良品が主成分として採用しているココイルメチルタウリンNaやラウロイルメチルアラニンNaは、頭皮への刺激が極めてマイルドである反面、ブリーチや縮毛矯正を繰り返した「ハイダメージ毛」に対しては一時的に親水性を高め、絡まりを誘発することがあります。
愛用者の長期レビューを追跡すると、「使用開始から1〜2週間ほどでシリコンの蓄積(ビルドアップ)がリセットされ、トリートメントとの併用で素髪本来のサラサラ感に戻った」という証言が多数存在します。つまり、きしみを感じる初期段階は、髪が不健康になったのではなく、従来の被膜が剥離して素の状態に戻る「移行期間の違和感」であるケースが大半を占めているのです。