ネットスラングとしての「じゃあなんすか」は、単一の明確な著作物から生まれたというよりも、匿名掲示板「なんJ(2ちゃんねる/5ちゃんねるの実況板)」のレスバトル文化の中で自然発生的に研ぎ澄まされてきた側面が強い言葉です。
掲示板で相手から正論や厳しい指摘を突きつけられた際、劣勢に立たされた側が「じゃあ何すか、〇〇ってことすか?」と極論をぶつけて煙に巻くやり取りが頻発していました。この典型的なリアクションが定型化し、やがてテンプレート構文として一人歩きを始めます。
さらにこの流れを決定づけたのが、格闘技イベントの記者会見やインフルエンサー同士の舌戦、ショート動画の切り抜きコンテンツです。緊迫した対面取材や乱闘寸前の場面で飛び出す「じゃあなんすか」というチンピラ風の半敬語が切り取られ、TikTokやXで爆発的に拡散。2020年代半ばを経て、ネットカルチャーを代表するリアクションフレーズとして完全に定着しました。