倍数接頭辞は学術用語にとどまらず、エンターテインメントやスポーツ、日常会話のあらゆる場面に溶け込んでいます。
世界的な大ヒットパズルゲーム『テトリス(Tetris)』の語源は「テトラ(4)」です。落ちてくるすべてのブロック(テトリミノ)が正方形4個の組み合わせで構成されていることから命名されました。
また、海の生き物である「タコ(Octopus)」は、「オクタ(8)+ プス(足=Foot)」という言葉が組み合わさったもので、文字通り「8本足の生物」を意味します。格闘技のリングとして知られる「オクタゴン」も8角形(Octagon)を指す単語です。
陸上競技の複合種目にも接頭辞が色濃く反映されています。女子の「七種競技」はヘプタスロン(Heptathlon = hepta + athlon)、男子の「十種競技」はデカスロン(Decathlon = deca + athlon)と呼ばれます。水泳・自転車・長距離走の3つを競う「トライアスロン(Triathlon)」と同じ構造であることがわかります。