もののけ姫アシタカ声優の現在と宮崎駿監督が即決した抜擢秘話

もののけ姫アシタカ声優の現在と宮崎駿監督が即決した抜擢秘話

もののけ姫アシタカ声優の現在と宮崎駿監督が即決した抜擢秘話を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。

松田洋治氏は1967年生まれ。わずか5歳で劇団ひまわりに入団し、子役として芸能活動をスタートさせたベテラン俳優です。NHK連続テレビ小説をはじめ、映画『家族ゲーム』(1983年・森田芳光監督)での繊細な少年役や、カルト的人気を誇る映画『ドグラ・マグラ』(1988年・松本俊夫監督)の主演など、日本映画界の伝説的巨匠たちと若くして対等に渡り合ってきた経歴を持ちます。

スタジオジブリとの縁は、『もののけ姫』が最初ではありません。遡ること13年前、1984年に公開された宮崎駿監督の原点『風の谷のナウシカ』において、松田氏はペジテ市の勇敢な少年アスベルの声を担当しています。腐海に落ちたナウシカを救い、心を通わせるアスベルの瑞々しくも芯のある声は、当時のアニメファンに鮮烈なインパクトを残しました。

『ナウシカ』のアスベルから『もののけ姫』のアシタカへ――。宮崎監督が同一の声優を主要ヒーロー役として二度起用した事例は極めて異例です。10代前半の衝動と義憤を抱えたアスベルを経て、20代後半の円熟味と重層的な葛藤を宿したアシタカへ。松田氏自身の俳優としての成長が、そのまま宮崎作品の主人公像の進化と美しく呼応していました。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。