ビリーの姿勢を語る上で欠かせないのが、2020年のワールドツアー公演で初公開され、後に公式公開されたショートフィルム『NOT MY RESPONSIBILITY(私の責任ではない)』です。
暗闇の中で彼女がゆっくりと服を脱ぎ、水の中に沈んでいく映像とともに流れるモノローグは、現代のルッキズム(外見至上主義)とソーシャルメディアの毒性を容赦なく告発しました。
「私が着る服が少なければ、私は淫らだと言われる。私が服を重ね着すれば、女性らしくないと言われる。あなたが私の体をどう判断しようと、それは私の責任ではない」
この告白は、他者からの視線によって自己肯定感を削り取られがちな現代の若者たちに巨大な勇気を与えました。体型を隠すことも、露出することも、すべては個人の自由であり、そこに他者が勝手な道徳や性的ラベリングを押し付けることの理不尽さを理路整然と突いたのです。