貼り付けられている「相手の素材」を無視して一律の作業を行うと、変色やコーティングの剥離といった取り返しのつかないトラブルに発展します。下地別の最適な対処法を一覧表に整理しました。
特に配慮を要するのが壁紙を傷めないガムテープの剥がし方です。日本の住宅で普及している塩化ビニール製クロスは表面が薄く、強い粘着テープを強引に剥がすと表面層が簡単にめくれ上がります。ドライヤーを15cm以上離して当て、糊を十分に緩めてから爪を立てずにゆっくり剥がす手順を守らなければなりません。
また、プラスチックについたガムテープの剥がし方では、耐薬品性に注意が必要です。衣装ケース(ポリプロピレン等)や家電製品(スチロール樹脂・ABS樹脂)に除光液などの強い溶剤を塗布すると、プラスチック自体が溶けて曇りガラスのように白濁(白化現象)します。プラスチックには油分ベースの安全な方法を選択するのが賢明です。
台風対策などで長期間放置されがちなガラスや窓のガムテープ跡を消す方法については、ガラス自体の耐薬品性が高いため、無水エタノールや重曹ペーストを塗り込んでラップで数分密着させ、浮き上がった糊をプラスチック製ヘラやメラミンスポンジで拭い去ると短時間で透明感が戻ります。