小江戸川越の独自取材!蔵造りの町並みと知られざる穴場グルメ

小江戸川越の独自取材!蔵造りの町並みと知られざる穴場グルメ

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蔵造りの町並みを眺めると、その圧倒的な重厚感に息を呑む。だが、これらは江戸時代そのままの遺構ではない。契機となったのは、1893年(明治26年)の川越大大火だ。町の3分の1以上を焼き尽くした猛火のなかで、焼け残ったのは数軒の耐火建築、すなわち土蔵だけであった。

川越の商人たちは復興にあたり、贅を尽くした土蔵造りの店舗を競うように建て替えた。防火性能を極限まで高めた黒漆喰の壁、分厚い観音開きの扉、鬼瓦がそびえる屋根。平成11年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、厳しい景観保護のもとで保存が続けられている。

町の中軸にそびえる「時の鐘」は、大火の翌年に再建された4代目だ。今も1日4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)、澄んだ鐘の音を響かせる。機械仕掛けではなく、自動鐘打機と人々の手によって守り継がれる響き。環境省の「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれたその音は、蔵の影に吸い込まれては消えていく。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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