そもそも、なぜ身元を明かさない非通知電話がかかってくるのでしょうか。警察庁や情報セキュリティ機関が公表する最新の防犯データによると、個人宛てにかかる非通知電話のなぜかかってくる理由の約8割以上が、以下の3つのパターンに集約されます。
最も警戒すべきは、特殊詐欺グループや闇バイト関連組織による「生き番号(現在使われている電話番号)のスクリーニング調査」です。自動ダイヤルプログラムを用いてランダムに電話をかけ、受話器が取られたか、呼び出し音が鳴り続けたかを機械的に判別します。一度でも応答してしまうと「応答率の高いアクティブな番号」として闇名簿に記録され、その後に巧妙なフィッシング詐欺やアポ電の標的にされる危険性が跳ね上がります。
次いで多いのが、営業電話の発信規制逃れや、個人間の嫌がらせ・ストーカー行為です。特定商取引法や各業界のガイドラインにより執拗な勧誘は規制されているものの、悪質な業者は身元特定を遅らせるためにあえて番号を非通知にして発信します。また、知人や元交際相手などが心理的プレッシャーを与える目的で非通知着信を繰り返すケースも後を絶ちません。心理学的見地からも、発信元が見えない着信は人間の警戒心を過度に刺激し、継続的な精神的疲労を引き起こす要因となります。そのため、「そもそも呼び出し音を鳴らさない環境を作る」ことが極めて重要です。