国際手配を受けたセペダ被告はチリ当局によって身柄を拘束され、2020年7月に異例の身柄引き渡しが実現してフランスへ移送されました。こうして始まった黒崎愛海さんをめぐる裁判は、フランス司法の威信をかけた長期戦となります。
2022年4月にブザンソン重罪院で行われた第一審では、検察側が状況証拠を丹念に立証し、裁判所は被告に対し禁錮28年の有罪判決を言い渡しました。被告側はこれを不服として即座に控訴します。
2023年12月、東部ヴズールのフランス控訴院で開かれた控訴審(第二審)でも激しい法廷闘争が繰り広げられました。被告側は優秀な弁護士を次々と交代させ、法廷で突然涙を流して無実を訴えるなど異例の展開を見せましたが、検察側は計画的殺人の動機と手口を論理的に再構築。陪審員と裁判官は検察の主張を全面的に認め、第一審の判断を支持する禁錮28年の有罪判決を言い渡しました。その後、最高裁判所に相当する破棄院への上告手続き等を経て、司法判断は確固たるものとして確定しています。