【2026年現地ルポ】都市再開発の波を突っぱねる「奇跡の1本」——なぜ人は今日も泉岳寺の路地で「松島屋」の暖簾をくぐるのか

【2026年現地ルポ】都市再開発の波を突っぱねる「奇跡の1本」——なぜ人は今日も泉岳寺の路地で「松島屋」の暖簾をくぐるのか

【2026年現地ルポ】都市再開発の波を突っぱねる「奇跡の1本」——なぜ人は今日も泉岳寺の路地で「松島屋」の暖簾をくぐるのかにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

この店を語る上で避けて通れないエピソードがある。昭和天皇がこよなく愛し、お買い上げの品として度々名前が挙がったという歴史だ。宮内庁御用達といった過剰な看板を誇大に掲げることはないが、その味の確かさは皇室の舌をも唸らせてきた。

華美な装飾は一切ない。贈答用の高級和菓子のような桐箱に入っているわけでもない。薄い紙に包まれた素朴な姿。だが、包みを開けた瞬間に伝わるズッシリとした重みと質感が、本物だけが持つ品格を無言で主張する。舌の肥えた食通から近所のおばあちゃんまで、等しく魅了し続ける理由はそこにある。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。