世界を震撼させた水原一平元通訳による違法賭博事件は、日本国内の野球界にも計り知れない衝撃波をもたらした。稀代のスーパースター・大谷翔平の巨額資金が違法ブックメーカーに流出していたという事実は、スポーツベッティングが持つ破滅的な中毒性と、側近すら見失うほどの底知れぬ闇を白日の下に晒した。
北米を中心に合法化が進むスポーツベッティングと、野放しに広がるiGaming(オンラインギャンブル産業)の境界線は極めて曖昧だ。試合結果や個人のワンプレーに金を賭ける行為が日常化する環境下で、審判の判定や選手のコンディション情報がどれほどの価値を持つか。大谷選手の周辺で起きた悲痛な事件は、もはや海を越えた対岸の火事ではない。