映像の世界で確固たる名声を博した彼女が、近年ひときわ強い情熱を注いでいるのが舞台演劇の世界だ。観客と同じ空気を吸い、瞬きすら惜しまれるライブの空間において、彼女の放つオーラは圧倒的な輝きを放つ。
特に演劇界で高く評価されているのが、スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン(アイ・バーグマン)の戯曲をはじめとする、人間の深層心理をえぐる骨太な作品への果敢なアプローチだ。静寂の中に激情を滲ませる繊細な表現力は、長年のキャリアに甘んじることなく、常に自らの表現を更新し続ける求道者の姿勢そのものといえる。