スマートフォン側の受け入れ態勢が整う一方で、メディア側であるフラッシュメモリ業界の技術革新も見逃せない。規格策定を主導するSD Associationは、従来のSDHCやSDXCの枠組みを超え、PCIeおよびNVMeプロトコルを統合した「microSD Express」の普及を推し進めている。
SanDisk (Western Digital)をはじめとする主要メーカーが市場に投入する最新カードは、従来のUHS-I規格(最大転送速度約104MB/s)を遥かに凌駕し、毎秒数百メガバイトからギガバイト級の読み出し速度を誇る。高画素化が進むミラーレスカメラの連写データや、高フレームレートの8K動画をコマ落ちなく記録するためには不可欠な進化だ。
これら次世代規格のカードをスマートフォンへ読み込ませる際、リーダー側が対応していれば、数分を要していた大容量データの吸い上げが文字通り「一瞬」で終わる。ストレージの世代交代は、モバイルデータ移行の快適さを根底から押し上げている。