「リアル」の代償か、国家の標的か――舐達麻が突きつける日本のヒップホップと大麻取締法の歪み

「リアル」の代償か、国家の標的か――舐達麻が突きつける日本のヒップホップと大麻取締法の歪み

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今回の事件は突発的なものではない。これまでも彼らの周辺では、度重なる家宅捜索や関係者の検挙が続いていた。警察当局にとって、彼らは単なる大麻愛好家ではなく、若者へ悪影響を与える「象徴」としてマークされていたことは想像に難くない。ネット上では、この摘発を「表現に対する弾圧だ」と憤る声と、「法治国家である以上当然の報いだ」と冷ややかに突き放す声が激しく火花を散らしている。

アートと犯罪の境界線はどこにあるのか。ヒップホップが内包する反社会的な側面を、エンターテインメントとして消費する一方で、いざ実害や逮捕者が出ると一斉に手のひらを返す社会のあり方にも、疑問の目が向けられている。彼らの音楽を愛聴していたファンも、今回の事態には複雑な表情を隠せない。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。