『永遠の0』が世に出て以降、ネット上のレビューサイトやSNSでは、フカの描写に関する読者の感想が数多く寄せられています。「空中戦のカッコよさ目当てで読んだのに、フカのシーンが怖すぎて眠れなくなった」「戦争映画で一番ゾッとしたのはサメの気配だった」といった声が目立ちます。
一部のネットコミュニティでは「百田氏による誇張表現ではないか」という疑問の声も上がりましたが、戦史研究者やミリタリーファンによる当時の海軍記録・漂流手記の検証が進むにつれ、「むしろ史実の凄惨さは小説以上に過酷だった」という見解が定着しました。
極限の飢餓、強烈な直射日光による日焼けと脱水、海水誤飲による精神錯乱、そしていつ襲われるか分からないフカへの恐怖。読者の多くは、このフカの描写を通じて、華々しい戦歴の裏側に隠された「兵士個人の耐え難い肉体的・精神的苦痛」を再認識することになったのです。