ケンシロウとの最初の対決で、全読者を驚愕させたギミックがある。北斗神拳の秘孔を正確に突かれたにもかかわらず、サウザーにはまったく効果がなかったのだ。「北斗神拳効かず」の謎は、当時の読者の間で大きな話題を呼んだ。
そのカラクリは、サウザーの身体構造そのものにあった。彼は心臓の位置が通常とは左右反対であり、それに伴って秘孔の位置もすべて左右逆転していたのだ。いかなる強者も秘孔を突けば倒せるという北斗神拳の絶対法則を打ち破る「帝王の身体」。この先天的かつ特異な肉体こそが、サウザーを無敗の暴君たらしめていた最大の秘密だった。