街中の玩具店から商品が消え去り、早朝から親たちが長蛇の列を作った。2010年代半ば、日本中を席巻した「妖怪メダル」の熱狂を覚えている人も多いだろう。社会現象とまで呼ばれたあの狂乱は、ゲーム史に残る一大イベントだった。
ゲーム、アニメ、そしてリアルな玩具が見事に連動したクロスメディア戦略。その頂点とも言える『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン』は、興行収入78億円を超える大ヒットを達成した。メダルを専用ウォッチにセットしたときのサウンドギミックと、ゲーム内のガチャ連動。この二重の体験が子どもの心を鷲掴みにしたのだ。