現在流通している偽物の主流は、単なるガラス玉ではない。本物の水晶(クォーツ)の底部をくり抜き、そこに緑や茶色に着色した樹脂やクレー(粘土)、さらには他の安価な鉱物の粉末を流し込んでから、再び水晶の破片で蓋をするという「ダブレット(貼り合わせ)」技術が横行している。
この手法で作られたものは、外側が本物の水晶であるため、硬度テストをしても「本物の水晶」という結果が出てしまう。また、最新の3Dプリンティング技術を用いて、水晶の内部にレーザーで本物そっくりのクラック(ひび)や庭園状の模様を描き出す極めて悪質なケースも確認されている。もはや肉眼の直感だけで見極めるのは不可能に近い時代なのだ。