世界中の長寿地域を巡り、食習慣と循環器疾患の関係を長年調査してきた武庫川女子大学国際循環器病予防研究所の家森幸男名誉教授は、大豆の健康効果を世界に広めた第一人者である。家森教授の研究は、適量の大豆摂取がいかに高血圧や循環器系疾患のリスクを低下させるかを科学的に立証してきた。
しかし、家森教授の研究が裏付けているのは、あくまで「バランスの取れた適量」の摂取である。どれほど長寿に寄与する成分であっても、過剰に摂取すれば生体内のミネラル吸収を阻害したり、内分泌系にストレスを与えたりする。伝統的な和食の知恵が示してきた通り、「少しずつ、継続的に食べる」ことこそが、予防医学的アプローチの神髄なのである。