深刻化する偽造問題に対し、製造メーカーや業界団体も手をこまねいているわけではない。日本ウイスキー酒造組合は、厳格なジャパニーズ・ウイスキーの表示基準を制定し、ブランド価値の保護と消費者への信頼回復に努めている。粗悪な偽造品が市場を席巻することは、長年かけて築き上げたブランドの誇りと信頼を根底から揺るがしかねない危機だからだ。
サントリーホールディングス株式会社をはじめとするメーカー側も、追跡可能なトレーサビリティ技術や特殊インクを用いた偽造防止対策を次々と導入している。さらに、二次流通市場を支える大手の買取業者や鑑定機関では、X線分析や蛍光スキャン、専門の鑑定士による高度な真贋鑑定データベースを構築。個体識別コードと照合することで、肉眼では判別不能なレベルの偽造品すら排除する強固な防衛網が敷かれつつある。