流星とは、宇宙を漂う砂粒サイズの塵が大気と激しく摩擦して発光する現象だ。その源を辿ると、太陽系を周回する彗星に行き着く。天文学の歴史において、このメカニズムを解明した先人たちの功績は計り知れない。
彗星の周期性を初めて証明したエドモンド・ハレーの名は、今もオリオン座流星群やみずがめ座η(エータ)流星群の母天体として知られるハレー彗星に刻まれている。何世代にもわたって人類が見上げてきた光の筋は、彼が計算した軌道を忠実に辿る宇宙のタイムカプセルそのものだ。
一方、夏のペルセウス座流星群をもたらすスイフト・タットル彗星を発見したルイス・スウィフトの情熱も忘れてはならない。過酷な観測環境に身を投じ、望遠鏡越しに新たな放浪者を発見した19世紀の天文学者たちの執念が、現代を生きる私たちの頭上に降り注ぐ光のシャワーへと直結している。