現代のグローバル音楽ビジネスにおいて、生身の人間が巨大なアンプを鳴らす「スタジアム・ロック」という形態自体が極めて希少な文化遺産となりつつあります。フー・ファイターズはその最後の砦であり、彼らがステージ上で見せる生命力の爆発は、デジタル化された現代社会において計り知れないカタルシスを提供してくれます。
ここで、来日公演を迎えるにあたってファンが意識すべき「判断基準」を提示します。
【現地へ足を運ぶべき人】
・90年代〜00年代のオルタナティヴ・ロックのリアルな熱狂を肌で感じたい人
・ジョシュ・フリーズという世界屈指のドラマーが牽引する新時代のアンサンブルを体験したい人
・悲劇を乗り越えて前を向くデイヴ・グロールの生き様から、人生のエネルギーを受け取りたい人
【配信や映像作品で様子を見るべき人】
・過去のテイラー・ホーキンス在籍時のノスタルジーのみを求め、変化したバンドの姿を受け入れる準備ができていない人
・近年のチケット高騰に対して費用対効果をシビアに割り切りたい人
ロックバンドは永遠には存在しません。デイヴ・グロールが今なお全力で叫び続けられる時間は有限であり、日本での一期一会のステージは見逃せば二度と取り戻せない体験となります。