そもそも、これほどまでに脆く自信のない彼女が、なぜ最高権威である王室科学者の地位に就くことができたのでしょうか。その経緯には、彼女の計算と、ある「ゴースト」との出会いが深く関わっています。
アルフィーはアズゴア王の関心を惹き、認められたいという承認欲求から、エンターテインメント用ロボットであるメタトンを開発・プレゼンテーションしました。「タマシイを持つロボットの開発に成功した」という触れ込みはアズゴアに大きな衝撃を与え、彼女は一躍エリート街道へと押し上げられます。しかし実際には、ロボットを自律稼働させたのではなく、ナプスタブルークのいとこである「ゴースト」に専用の機械ボディを提供し、憑依させただけだったのです。
天才的な工作技術を持っていたことは事実であるものの、「完全な人工生命を創り出した」という偽りの実績によって手に入れた王室科学者の座は、彼女にとって耐え難いプレッシャーの始まりでした。この嘘を起点として、決意の実験の失敗、そして主人公の旅路において自作自演でピンチを演出し「頼れる案内役」を演じようとする歪んだ行動へと連鎖していくことになります。