自動車情報サイトの掲示板やSNS、知恵袋といったコミュニティには、「わずかな振動だからと半年放置していたら、走行中に異音が爆発音のようになってレッカー搬送された」「車検の見積もりが一気に跳ね上がった」といった悲鳴が数多く寄せられています。
日本自動車整備振興会連合会の現場データや整備士への取材によると、初期段階で持ち込まれた車両の多くはローター研磨やフルード洗浄といった軽作業で完治しています。しかし、半年以上異常を自覚しながら乗り続けた車両では、二次被害が著しく深刻化しています。
最大の懸念はジャダー放置のリスクが他の重要保安部品へ波及することです。ローターの歪みを放置してブレーキングを繰り返すと、振動の入力がハブベアリングを激しく叩き続け、ベアリング内部の鋼球やレース面を破壊します。結果として「走行中にゴーという異音が発生する」「ハブごとAssy交換が必要になる」といった事態に発展します。さらに、ブレーキキャリパーのスライドピンの固着や、足回り点検と対策で交換対象となるロアアームブッシュの亀裂・千切れを誘発し、最悪の場合はパニックブレーキ時に制動バランスを崩してスピン事故を引き起こす恐れすらあります。