片栗粉と薄力粉の違いを徹底解明!唐揚げとろみの黄金比と使い分け

片栗粉と薄力粉の違いを徹底解明!唐揚げとろみの黄金比と使い分け

片栗粉と薄力粉の違いを徹底解明!唐揚げとろみの黄金比と使い分けにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

片栗粉と薄力粉の決定的な違いは、植物としての起源とタンパク質の有無に集約されます。市販されている片栗粉の原材料は、ほぼ100%が馬鈴薯澱粉(ばれいしょでんぷん)です。かつては自生するユリ科の植物「カタクリ」の根から採取されていましたが、明治以降に北海道などでジャガイモ栽培が普及して以降、純度の高いジャガイモデンプンが標準となりました。純粋なデンプン質で構成されているため、タンパク質や脂質は極めて微量です。

対する薄力粉の原料は小麦です。小麦粉の中でもタンパク質含有量が約6.5〜9.0%と低い軟質小麦が用いられます。薄力粉に水を加えて物理的な力を加えると、小麦固有のタンパク質である「グリアジン」と「グルテニン」が結合し、弾力と粘りを持つグルテンを形成します。このグルテンネットワークこそが、焼き菓子や衣の構造を支える骨格となります。

項目片栗粉(馬鈴薯澱粉)薄力粉(小麦粉)編集部の見解・特性差主原料ジャガイモ(馬鈴薯)小麦(軟質小麦)グルテンの有無を分ける根幹タンパク質含有量約0.1g / 100g約8.0〜8.5g / 100g薄力粉のみ保形性・粘弾性を持つ100gあたりの熱量・糖質338kcal / 糖質 約81.6g349kcal / 糖質 約73.4g片栗粉の方が糖質純度は高め糊化(とろみ)開始温度約60〜65℃(急激に粘化)約80〜85℃(緩やかに糊化)片栗粉は透明、薄力粉は白濁する揚げ物の代表食感カリカリ・ザクザク(竜田揚げ)サクサク・ふんわり(フリット)吸油率は薄力粉の方が高い

文部科学省の日本食品標準成分表を確認すると、熱量自体の差はわずかですが、デンプン粒の大きさとアミロース・アミロペクチンの構成比が異なります。馬鈴薯澱粉のデンプン粒は小麦デンプンに比べて非常に大きく、水を吸って膨張する力が圧倒的に強力です。この物理特性が、調理時の「とろみの強さ」や「揚げ衣の硬さ」にダイレクトに現れます。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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