藤浪投手が不振にあえいでいた時期、ファンの間や「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」「なんJ」をはじめとするネット掲示板では、過激な言説が飛び交いました。「右打者のときだけ投球フォームが崩れる」「故意に当てているわけではないのに、投げるのが怖くなっているのではないか」といった藤浪晋太郎 イップス疑惑に関するスレッドが乱立し、試合のたびに一球一球が過剰な注目を集めることとなりました。
当時のインタビューや特番ドキュメンタリーで藤浪投手自身が語った「投げることが怖かったわけではないが、自分の身体が思い通りに動かない感覚があった」という述懐は、典型的な局所性ジストニアや運動制御の不全を示唆しています。野球におけるイップスは単なる「弱気」ではなく、過度な反復練習や強烈な心理的ストレスによって脳内の運動プログラムが一時的にバグを起こす現象です。
ネット上のファンの声も、当初の批判一辺倒から次第に変化を見せました。メジャー挑戦以降は「あの荒れ球と100マイルの直球は打者にとって恐怖そのもの」「リリーフならメジャーのどの打者も簡単には打てない」といった、彼の唯一無二の個性を再評価し、背中を押すファンの熱いエールが多くを占めるようになっています。