一般のサブカルチャーにおけるコスプレイベントと、ファミリー層が溢れるテーマパークでの仮装では、求められる配慮のベクトルが大きく異なる。パーク内で何気なく行った行為が、規約違反としてキャストからの声かけ対象になるケースは少なくない。
代表的な落とし穴が「実在の職業制服」と「他社キャラクター」の着用だ。警察官や自衛官、警備員、あるいはパークキャストと誤認されるような衣装は固く禁止されている。また、丈が短すぎるスカートや、裾が地面に触れる歩行困難な衣装も安全基準に抵触する。小道具に関しても、長尺の棒状アイテムや銃器を模した玩具は保安上の観点から厳しく制限されている。メイクにおいては、顔の大部分を塗りつぶすドーランや傷ペイントなどがNG対象だ。過度な装飾を控え、パークの安全と景観に馴染む塩梅を見極めることこそ、大人の嗜みといえる。