活字離れが叫ばれて久しい出版業界において、彼は常に能動的な仕掛け人であり続けている。その象徴が、自ら主宰する書評アーカイブWebサイトALL REVIEWSの試みだ。プロの書評家や学者の過去の名作書評を一堂に集め、読者と本との新たな接点を創出するこのプラットフォームは、デジタル時代における読書体験の可能性を押し広げた。
良質な書評・評論こそが、本に命を吹き込み、新たな読者を呼び込む触媒となる。アルゴリズムが個人の好みを固定化させる時代において、予期せぬ本との偶発的な出会いを提供する彼の仕掛けは、本を愛するすべての人々にとって強固な道標となっている。