クリップを使ったアレンジがすぐに崩れてしまう最大の理由は、毛束の「ねじり込み」と「重心の固定位置」にある。多くのトップヘアスタイリストが口を揃えるのは、髪をただ挟むのではなく、土台となるねじり目を頭皮にしっかりと密着させる重要性だ。
まず、髪全体を後頭部の低い位置でひとまとめにし、毛先に向かってきつめに2〜3回ねじり上げる。ここが最大のポイント。ねじり上げた毛束を上に向かって折り返し、クリップの下側の歯を地肌を這わせるように差し込む。最後に上側の歯で毛束をガッシリと噛み合わせるだけで、激しく動いてもびくともしないホールド力が生まれる。慣れてしまえば所要時間はわずか30秒。不器用さを言い訳にする隙すら与えない、極めて合理的で機能的なテクニックだ。