彼女の名をマス層へ一気に決定づけたのは、間違いなく『ちゅ、多様性。』の爆発的ヒットだ。中毒性のあるメロディとゲロ抜きダンスはSNSを通じて瞬く間に拡散。2020年代のJ-POPシーンを象徴するキラーチューンとなった。
楽曲の大ヒットと呼応するように、彼女はバラエティ番組の常連へと上り詰める。予定調和を嫌う率直な物言いと、虚飾を嫌うリアクション。制作サイドが求める「お決まりのコメント」を平然と無視する予測不能な立ち振る舞いは、硬直化したテレビメディアに強烈なカンフル剤を打ち込んだ。どこにいても彼女は「あの」であり続けた。