ジョン・カビラの知名度を国民的レベルへと押し上げた決定打が、コナミの本格サッカーゲーム『ウイニングイレブン(現・eFootball)』シリーズにおける実況音声です。1995年の初代作から20年以上にわたり専属実況を担当し、数々のゲーマーの記憶にその声を刻み込みました。
「シュートォォォ!」「ゴーーール!」「いい時間帯で先制しましたねぇ!」「決められないのかぁぁ!?」といった感情豊かな名フレーズの数々は、従来の淡々としたスポーツ実況の枠組みを根底から覆しました。この熱狂的な実況スタイルは、単なるゲーム音声の枠を超え、実際の地上波サッカー中継やスポーツニュースの演出方針にも決定的な影響を与えたと評価されています。
インタビューでの本人の述懐によると、これらのフレーズは台本をそのまま読むのではなく、南米やヨーロッパの情熱的なサッカー中継のライブ感を日本に輸入するため、自らアドリブでピッチの温度感を言葉に乗せた結果生まれたものでした。声帯への負荷を厭わず、1文字1音に魂を込めるレコーディングスタイルが、時代を超えて愛されるゲーム文化の礎となったのです。