全国大会出場経験者やクラブチーム指導者への取材において、共通して語られるのは「ラバーの手入れが習慣化している選手ほど、試合終盤での打球精度のブレが少ない」という事実です。週4回以上練習する一般愛好家30名を対象としたヒアリング調査でも、練習ごとにクリーナーと保護シートによる手入れを徹底している層は、手入れを怠る層に比べてラバーの交換サイクルが平均1.6倍長持ちしているというデータが得られています。
SNSやコミュニティサイトでは「クリーナーを使うと一時的にツルツルして滑る気がする」という声が時折見られます。これは、クリーナー液の拭き取り不足によって水分が残っているか、あるいは長期間洗浄していなかった汚れたスポンジで皮脂を塗り広げてしまっているケースがほとんどです。清潔なスポンジで正しい拭き取りを行えば、乾燥直後から新品時に近い吸い付くようなグリップ感が再現されます。
スポーツ心理学の観点からも、練習終了直後にラケットを入念に拭き上げてケースに収める一連の「道具のリセット行動」は、練習への集中と内省を促し、アスリートとしてのセルフマネジメント意識を高める重要なルーティンとして機能しています。