ラーメン業界において「純すみ系」というひとつの独立したジャンルが確立された背景には、三男・伸敏氏の厳格かつ温かい弟子育成の思想があります。すみれで厳しい修行を積み、正式に「暖簾分け」を許された店舗は、いずれも全国のラーメンアワードで頂点に君臨しています。
その筆頭格が、札幌市豊平区美園に店を構える「麺屋 彩未(さいみ)」です。すみれで約7年間修行を積んだ店主が独立し、いまや本店を凌ぐとも言われる大行列店となりました。すみれのパンチを受け継ぎつつ、豚骨清湯をベースにした繊細で奥深いスープ、上品なおろし生姜の使い方は「純すみ系の到達点」と称賛されています。
さらに東京都内では、船堀の「大島」、江戸川橋の「三ん寅(さんとら)」、浅草橋の「らーめん福籠(ふくろう)」などが暖簾分け店として名を馳せています。大島は業界最高峰のラーメン賞で名誉ある殿堂入りを果たし、三ん寅は店主が長年すみれの店長を務めた実績から、本店の力強さを最も色濃く受け継いでいると評されています。これら名弟子の活躍が「すみれ」という本流の偉大さを改めて証明し続けています。