MANKAIカンパニーの屋台骨を支える立花いづみは、天鵞絨町(ビロードウェイ)にある劇団の創設者・立花幸夫の娘です。物語開始時点で大学を卒業した年齢(推定22〜24歳前後)であり、かつては自身も舞台女優として舞台に立っていた過去を持っています。
しかし、女優としての才能に限界を感じて一度は演劇の道を退いた経歴があり、その挫折経験こそが「役者の心情に誰よりも寄り添える演出家」としての確固たる土台を形成しました。父親の失踪と多額の借金によって取り壊しの危機に瀕していたMANKAI劇場に乗り込み、ヤクザの古市左京から提示された過酷な条件(1年以内に借金完済・4つの組による満員公演の成功)を呑む形で、劇団主宰兼総監督に就任しました。
無類のカレー好きとしても知られ、劇団寮の食事メニューに頻繁に本格的なスパイスカレーや激辛カレーを登場させるなど、親しみやすい一面も併せ持っています。監督としての的確な指導力と、家庭的で少し抜けた愛らしさのギャップがファンの心をつかんで離しません。