かつて世間を震撼させた歌のお兄さんの覚醒剤事件において、最も大きく報じられたのが9代目うたのおにいさんを務めた杉田あきひろ(本名・杉田光央)氏の逮捕劇でした。1999年4月から2003年4月まで、つのだりょうこさんと共に番組を支え、力強い歌唱力と爽やかな笑顔で絶大な支持を集めていた看板スターでした。
事件が動いたのは番組卒業から13年が経過した2016年4月13日のことです。関東信越厚生局麻薬取締部により、東京都内にて覚醒剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕され、その後の取り調べで使用の事実も確認されました。教育番組の象徴ともいえる人物の不祥事は、全国のニュース速報で大々的に報じられ、当時の視聴者や親世代に激震を走らせました。
法廷での証言や本人の告白によると、薬物に初めて手を染めたのは番組出演中ではなく、番組卒業後に訪れた生活環境の激変とプレッシャーが発端でした。ミュージカル俳優や舞台歌手としての活動を続けるなか、仕事の伸び悩みや将来への不安、人間関係のトラブルから生じる深い孤独感を埋めるために、知人の誘いから過ちを犯してしまったという経緯が明らかになっています。