本作の最大の推進力となっているのが、主演・芳根京子が演じる新入社員・雪丸花子の存在感です。放送局の採用試験において、計算外のハプニングを引き起こす触媒として採用された「バカ枠」という異色の設定を、芳根京子は持ち前の豊かな表情と切れ味鋭い身体表現で見事に具現化しました。制作陣の証言によると、泥まみれのロケや突拍子もないリアクションの数々もほぼスタントなしで挑み、現場のスタッフを唸らせたといいます。
花子の同期である「コグマ組」の面々にも実力派若手キャストが配役され、緊密なアンサンブルを構築しています。
- 山根一(演:飯島寛騎):冷静沈着な報道志望の同期。花子の破天荒な行動に振り回されながらも、その奥にある本質を見抜くバディ的存在。
- 花枝まき(演:宮下かな子):アナウンサー枠で採用された才色兼備の同期。プライドと現場のギャップに葛藤しつつ成長する。
- 服部哲太郎(演:島太星):編成志望のマイペースな青年。独特のテンポで空気を和ませる。
- 橘誠一(演:瀧原光):営業志望の熱血漢。泥臭い仕事にも全力で立ち向かう。
- 北上隼人(演:長田拓郎):技術職の同期。現場の裏方として奔走する。
さらに、北海道演劇界の至宝であるTEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)の全メンバーが要所を固めるキャスティングは圧巻です。情報部長役の安田顕が見せる抑えた大人の演技、ライバル局の敏腕プロデューサーを演じる大泉洋の圧倒的な存在感、農業ロケ現場に登場する森崎博之など、HTBならではの贅沢な布陣が画面の隅々にまで強烈な厚みをもたらしています。