四季芸術センター本館の内部は、徹底して「俳優第一主義」の設計思想が貫かれています。建物の中心に位置する大稽古場は、本番劇場と同等の舞台機構や天井高、照明バトンを再現できる圧巻のスケールを誇ります。床材には俳優の足腰への負担を極限まで軽減する特殊なクッション構造が採用されており、激しいダンスシーンの反復練習にも耐えうる仕様です。
館内には個人レッスン室や声楽用ブース、バレエバーを備えた複数のスタジオが整然と並び、朝早くから夜遅くまで発声の基本である「母音法」の響きが途切れることはありません。次世代の主役を育成する劇団四季研究所の生徒たちもこの本館で徹底的な基礎レッスンを受け、プロとしての身体作りとメンタリティを叩き込まれます。
また、過酷な稽古を乗り切る俳優・スタッフの健康を支えているのが館内の専用食堂です。専属の調理スタッフが栄養バランスと高タンパク・低脂質を考慮したメニューを日替わりで提供しており、新人研究生からベテランの看板俳優、スタッフ陣が同じテーブルで食事を囲み、舞台への情熱を共有する貴重な交流の場となっています。