熱中症になったら何をすべき?命を救う初期対応と救急車の判断基準について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。
日本救急医学会が定める「熱中症診療ガイドライン」では、重症度をⅠ度(軽症)、Ⅱ度(中等症)、Ⅲ度(重症)の3段階に分類しています。現場で最も迷いが生じる「自力で様子を見るか、医療機関へ行くか、それとも119番通報すべきか」の判断基準を数値データとともに整理しました。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価Ⅰ度(軽症)
現場処置可能めまい、立ちくらみ、筋肉痛・こむら返り、手足の痺れ、発汗。
深部体温:38度未満涼しい場所で休息、水分・塩分摂取で30分以内に症状改善改善しない場合は即座にⅡ度へ移行したと判断し、内科やクリニック等の受診が必要。Ⅱ度(中等症)
病院受診必須頭痛、吐き気・嘔吐、強い倦怠感、脱力感、集中力低下。
深部体温:38〜39度前後経口摂取不能。点滴による輸液治療費:初診+点滴で約3,000〜6,000円(3割負担)自家用車やタクシーで内科・救急科を受診。移動中に意識低下が見られたら直ちに救急要請へ切り替える。Ⅲ度(重症)
即座に119番通報意識障害、痙攣、運動失調(まっすぐ歩けない)、高体温(40度以上)、発汗停止。
死亡率:搬送遅れで30%超救急車要請から到着まで全国平均約10.3分。ICU入院費用:数十万円規模迷う時間はゼロ。1分1秒を争う脳・臓器障害の危機。到着までの間に冷却処置を継続する。
病院へ行く場合の診療科は、成人であれば内科または救急科(総合診療科)、子どもであれば小児科を選択します。夜間や休日で判断に迷う際は、各自治体の救急安心センター事業(#7119)や子ども医療電話相談(#8000)を活用し、専門オペレーターの指示を仰ぐのが安全です。