手に入れた巨富を金庫に溜め込むのではなく、目に見える形で派手に使い切るスタイルが前澤氏の真骨頂です。その最たる象徴が、2021年12月に実現したロシアの宇宙船「ソユーズ」によるISS滞在と、その後に続いたスペースXの月周回プロジェクト構想でした。
同行したクルーの分を含め、ISS滞在だけでも投じた宇宙旅行費用の総額は100億円以上と本人が公言しています。民間人による宇宙開発の黎明期において、チケット代金だけでなく事前の過酷な訓練費用や専属スタッフの渡航費を含めれば、一連の宇宙プロジェクト関連で動いた資金は200億円規模に達したと推測されます。
また、地上における最大の道楽とも言えるのが、地元・千葉県稲毛区に構えたプライベートレジデンスです。構想から10年以上の歳月をかけ、世界の一流建築家や伝統工芸の宮大工を集結させて完成させた千葉豪邸の建設費用は100億円超と囁かれています。広大な敷地に広がる茶室や地下ワインセラー、自生する木々を活かした庭園は、単なる住居の枠を完全に逸脱した私設美術館の佇まいを見せています。