妊娠初期の検査は、細いプローブを腟内に挿入する「経腟超音波検査」が基本となります。お腹の上からあてる経腹エコーに比べ、子宮のすぐ近くから高周波で観察できるため、ミリ単位の初期構造を鮮明に捉えられます。
検査時の痛みは、内診時の緊張で骨盤底筋が強張ることで生じやすくなります。深呼吸をしてお尻の力を抜くことで不快感を大幅に軽減できます。また、検査直後に少量の茶色いおりものや出血が見られることがありますが、これはデリケートになっている子宮頸部や腟壁の粘膜が擦れた接触出血であることが大半で、赤ちゃんへの直接的な悪影響はありません。
なお、「受診したのにエコー写真をもらえなかった」という声も耳にします。その主な理由は以下の通りです。
・週数が早すぎて診断に足る明確な構造物が写っていなかった
・子宮外妊娠の鑑別など、病態の確定診断を優先したため記念プリントを出力しなかった
・画像データ(USBやクラウドアプリ)で一括管理・共有する院内システムを採用している
記念として手元に残したい場合は、診察開始時に「可能であれば写真をいただけますか」と伝えておくとスムーズです。